発電機を選ぶ際に知っておきたい基礎知識
一口に「発電機」と言っても、仕様によりその種類はさまざまです。さらに、電気機器の消費電力をそのままの出力(VA)に置き換えれば良いというわけでもないので、発電機を選ぶ際にはある程度の知識が必要です。そこでこのページでは、仮設発電機のレンタルや設置を行う「株式会社 照和電気」が発電機選びの基礎知識についてご紹介します。
発電機を選ぶ前に知っておくべきこと
電気機器には消費電力(W)というものが決まっています。だからと言って、それをそのまま出力(VA)に置き換えれば良い、というわけではありません。たとえば、機器によっては表示の消費電力(W)の3~4倍の出力(VA)が必要なものもあります。照明や家電、電動工具など、発電機で利用できる機器にはさまざまなものがありますが、それらを正常に動作させるためには、それぞれの特性を理解し、用途に応じた機種を選ぶことが重要です。
必要な発電機の電力の算出方法
まずは、発電機に関連するそれぞれの用語について知ることからはじめましょう。以下の表で、主な用語をご紹介します。
電力量(Wh) | 単位時間あたりに消費される電気の量のこと |
---|---|
ワット(W) | 直流と交流の場合に用いられる電力の単位で、有効電力とも呼ばれる |
ボルトアンペア(VA) | 交流の場合に用いられる電力の単位のひとつで、皮相電力とも呼ばれる |
直流 | 電圧が一定の場合における電気の流れ |
交流 | 電圧が時間とともに変化する電気の流れ |
力率 | ボルトアンペア(VA)に有効に使われない部分の数値で、電気機器により異なる |
電力(W)の求め方
はじめに、直流の場合の電力の求め方を見てみましょう。この場合、仕組みは非常に単純で、電力(W)は電圧(V)に電流(A)を掛けると求められます。
電力(W)=電圧(V)×電流(A)
次に交流の場合です。交流は電圧と電流が時間によって変化するので、供給される電力をすべて有効に使うことができません。そのため、ボルトアンペア(VA)に有効に使われない点を考慮した力率を掛けることになります。
電力(W)=電圧(V)×電流(A)×力率
力率はそれぞれの電気機器によって異なります。たとえば、白熱電灯といったものであれば力率はほぼ1に近いので、消費電力(W)そのままの出力(VA)でも事足りるでしょう。しかし、特にモーターを動かす電気機器の場合には、起動電力が非常に大きくなるため、表示の出力(VA)では足りません。そのため3~4倍の電力が必要となります。
機器別・発電機選びの目安
等倍
- 白熱電灯
- カラオケ
- 電気ポッド
- ラジカセ
- カラーテレビ
1.1~2倍
- 蛍光灯
- ヘドライヤー
- 掃除機
- 電気ドリル
- 扇風機
- チェーンソー
- VTR
- エアコン
2.1〜3倍
- 水中ポンプ
- 水銀灯
- ボール盤
- ウインチ
- ハロゲン灯
- 氷削機
2.1〜3倍
- エアコンプレッサー
- 冷蔵庫
発電機の選定は照和電気にお任せください
電気機器にマッチする発電機というのはそれぞれ異なります。上記でご紹介した機器であればおおむね問題はありませんが、それ以外のものについては発電機の選定が難しいでしょう。こうした場合は、ぜひ当社までご相談ください。お客様がご利用になる機器はもちろん、お客様が使用される環境まで考慮した上でベストな発電機をお選びいたします。発電機選びでお悩みの方は、照和電気までお気軽にお問い合わせください。
- Pickup!地域による電気の周波数の違い
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西日本:60Hz | 東日本:50Hz
電力会社から家庭へ供給される交流の周波数は、西日本と東日本で異なります。境界線となるのは富士川、信濃川、糸魚川付近で、一部混在地域もあります。発電機の選定の場合は、この違いに注意をしなくてはなりません。なお当社では、それぞれの設置場所を伺った後に機器の選定及び設定を行いますので、安心してご利用いただけます。